東京都で多い名字ランキング30! 名字で見ると東京都は全国の縮図になる!?
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東京都出身というより、各地から上京してきたという人の方が多い東京都在住者。全国で多い名字といえば、1位佐藤、2位鈴木、3位高橋だが、全国から様々な人が集まっている東京都は、その全国の縮図と言えるのだろうか。
まず、東京都の第1位は「鈴木」さん。全国順位では2位だが、東京都においては1番多い名字となった。東京都にはおよそ23万4,000人の「鈴木」さんがいるようで、「鈴木」さんの全国人数はおよそ179万9,000人のため、およそ13%の鈴木さんが東京都民ということになる。
■関西由来の「鈴木」姓が関東にも多い理由
「鈴木」姓のルーツは現和歌山県と三重県南部である紀伊国熊野の豪族、熊野神社の勧請で広まったと言われている。関西発祥の名字であるが、熊野神社は全国に3,135社あり、近畿地方より東には2,140社存在している。熊野三所権現の神官を務めていた穂積氏が豊作を願ったことと「鈴木」姓は関係があると言われている。ちなみに「スズキ」とは熊野地方の方言で、稲山に立てた御柱のことを指している。
東京都の第2位は「佐藤」さん。ちなみに、「佐」は下野国佐野庄、または左衛門尉という日本の律令制下の官職の職名。宮城諸門の警護や開閉を行う役所を「衛門府」と呼んだため、「左衛門尉藤原」の略が「佐藤」の由来のひとつと言われている。秀郷流藤原氏流は下野国佐野庄発祥、秀郷流藤原姓波多野氏流、岩代国信夫庄発祥の奥州藤原氏流、その他に相馬氏流、那須氏流等があり、関東に縁の深い名字のひとつである。
実際に調べてみると、「鈴木」さんから12位の「山田」さんまでの名字は、全国順位と同様の名字がランクインする結果となった。全国から人が集まっていることに加えて、東京都の人口は日本の約10%のため(東京都の人口 1,335万人: 東京都総務局統計部調べ2014年6月)、名字ランキングの分布としてはうなずける結果かもしれない。